平11試し切り合宿
試し切り合宿
平成11年6月に福島県で試し切り合宿を行いました。
当サイト管理人が参加をしなかったため、参加者にレポートを依頼しました。
依頼に応えてレポートを提出してくれたのは、新人の岡田(弟)君です。
岡田(弟)君は杖道の会員でもありますが、今回は居合(吹毛会)の会員として合宿に参加しました。
試し斬りレポートを送ります 去る6月26日・27日の両日、福島県石川町において、試し斬り合宿が行われました。 東京からは、新名第十六代宗家を筆頭に、吹毛会会員他総勢10名が参加しました。 当日の朝、ある者は車に乗り合わせ、またある者は電車で福島を目指しました。 事前の連絡が上手く行かず、あやうくおいてけぼりをくらいそうになったおバカ(私)もいましたが、どうにか岡崎六段福島県支部長他、福島の参加者と合流しました。 面子が揃ったところで、福島県石川町の小学校の体育館にて稽古です。 午前中、新名先生の指導のもとで稽古を行った後、午後からはいよいよメインイベントの試し斬りとなりました。 地元福島の参加者に用意していただいた約300本の真竹、孟宗竹をざくざくと斬りまくりです(予定では…)。 高段者の方はさすがに次々と斬っていましたが、私のような駆け出しは上手く斬れず、刀で竹を斬っているというより、竹で刀を曲げているようなものでした。 体育館の隅では、斬った竹で器を作り始める一団が現れました。節の下をノコギリで切断すると、刀の斬り口が飲み口となった器のできあがりです。 新名先生曰く「今晩自分が酒飲む器は自分で斬れよ~」とのことでしたが、私はついに器に使えそうな竹は斬れずじまい。 斬ることの難しさが身に染みる試し斬りでありました。 試し斬りを終えると、宿に移動してお風呂と食事です。 温泉にゆるりとつかり、夕食時に先ほど斬った竹で乾杯です。 いただいたお酒は、「第七皆伝」他、福島の地酒です。 「第七皆伝を飲んで免許皆伝を目指しましょう!」「お~っ!」と意気軒昂。 食事の後は、試し斬りの様子を撮影したビデオの上映会。自分が斬っている姿を見たのですが、いやぁ~、見事に斬れてませんねえ。 第十五代宗家、塩川先生が試し斬りをされているビデオも合わせて上映されました。丸椅子の上に立てた竹(置いてあるだけで非常に不安定)を次々にすぱすぱと。いやもう、唖然とするばかり。技術さえあれば、物理的には可能であることがよくわかりました。 2日目の稽古は、型をみっちりとやりました。動きとしては人を斬っているわけですが、前日の試し斬りの感触から言うと、実際に人がそこにいたとしても斬れてないなぁと、しみじみ。 稽古が終了すると、東京組は帰途につきました。大雨の高速道路を猛スピードで走るのは、正直言って怖かったです。 次回は自分の斬った竹で酒を飲まねば、と決意を新たにしつつ福島を後にするのでした。 おしまい |
岡田(弟)君 ありがとう
またいろいろと準備をして下さいました吹毛会の福島の皆さん、本当にありがとうございました。
またよろしくお願いしますね。