平11十手講習会

十手術 講習会




十手術

平成11年7月25日、一角流十手術の講習会が梅雨明けの猛暑の中、東京の某所にて行われました。

10時からの講習会は、「表」の一本目「右剣」よりスタート。

この日の参加者のうち数名は初めて十手にチャレンジです。
比較的動きの少ない「右剣」「左剣」は無難に進みますが、刀を十手の“カギ”で絡める動きのある「残剣」あたりに来ると、杖や短杖とは勝手がちがうようで、みんな戸惑っている様子。
短杖の半分ほどしかない十手・鉄扇の長さでは、ほとんど無手で刀に向かう感覚。無理もありません。

十手経験者達も、コンスタントに稽古をしている会員はあまり多くなく、形を思い出すのに一生懸命。やはり、普段の稽古が大切だと思い知らされる始末です。
師範も苦笑しながら、それでもていねいに指導してくれました。

十手術

午前中に「表」、午後「影」を稽古する予定でしたがなかなか先に進まず、昼の休憩に入った段階で、「表」11本のうち、8本目を終わらせるのがやっと。
さらに暑さを増すであろう午後は、稽古がいっそうハードになりそうな予感。昼食をとった後は午後の稽古開始の時間まで、みんな思い思いに身体を休めていました。

ところが、午前中の稽古で十手の基本的な体の使い方に慣れてきたためか、午後の稽古は思ったより順調に進みます。
「表」の残りから一気に「影」まで終了。
少し休憩を入れた後、さらに稽古の仕上げに、全部の形を復習。みんなそれなりに形になっているようです。

そして、午後4時に稽古は終了。
とっても暑い一日の、とっても濃い内容の十手講習会。
「稽古を続けて形を忘れないように」という師範の言葉が耳に痛い一日でした。




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